さるぼぼとは、飛騨高山地方の郷土人形で「猿の赤ん坊」と言う意味です。
現在は「さる」という言葉をかけて「災いがさる(猿)」「家庭猿(えん)満」「猿(えん)
結び」など厄除けや、安産のお守りとして有名です。この見事なつるし雛は、すべ
て、さるぼぼで作られており、どれも丸くしてあります。女那川に住む竹内美津江
さんの作品です。
この生地は娘さんの着物だったそうです。昔は本来、このように赤ちゃんが生ま
れると、古布で作り、子供の安全と健康を祈ったそうで、「日本最古のぬいぐるみ
の原型」とも言われています。
真っ赤な猿が、木にしがみついて必死に、登っているように見えます。
何と あでやかな事でしょう!素晴らしい作品です。